めぐろパーシモンホールの敷地に並ぶ3首の万葉歌碑
その存在は知っていても、歌の内容を知っている方は意外と少ないのではないでしょうか。
8世紀ごろ、荏原郡と呼ばれた目黒区を含む東京西南部地域の防人とその妻によって詠まれたという3首で、その内容は兵として駆り出される夫とその妻、それぞれの想いが綴られた内容となっております。
4415番の歌は、防人として九州へと派遣された夫の、遠く離れて暮らす妻を愛おしむ気持ち。
4416番の歌は、遠い地で寝巻きに着替えもせず頑張っている夫の事を想い、自分も頑張らねばという妻の気持ち。
4418番の歌は、故郷に残っている妻は、自分が戻るまで元気に過ごしているだろうかという夫の不安な気持ち。
こうしてみると、なんとも切なく、共感してしまいますね。
1200年以上前の歌ですが、人の心というのは大きく変わらないものなのだと感じます